あいさつ
本校は、昭和44年に岐阜市制施行80周年を記念して設立された、岐阜市唯一の市立高等学校です。開校以来「自彊不息(じきょうふそく)」の校訓のもと、自分を励まし休むことなく努力し続けることで、多くの有為な人材を地域社会に輩出してまいりました。「市岐商ブランドの確立」をスローガンとし、地域に愛される学校、地域に貢献できる人材の育成を目標として、学校づくりに励んでいます。
目指す生徒の姿として「地元企業の即戦力となれる生徒」、「積極的に他者と協力できる生徒」、「明るく前向きで粘り強い生徒」を掲げ、「生きる力」を身に付けた生徒の育成を学校目標としています。
商業科の専門高校として、資格取得や商業に関する科目の総合的な体験学習としての「市岐商デパート」に取り組んでいます。また、令和5年度の岐阜市と武蔵野大学アントレプレナーシップ研究所とのアントレプレナーシップに関する協定の締結を受け、武蔵野大学の協力のもと、岐阜市の課題解決と地域の活性化に関する取組を始めました。
男子ハンドボール部、陸上競技部、野球部、相撲部、剣道部を中心とした部活動や地域行事への参加など、特色ある本校の教育活動を継承しながら、さらに魅力ある学校づくりに努めていきたいと考えています。これまで築いてきた「市岐商ブランド」に誇りをもち、さらなる発展に向けて生徒も職員も日々努力し続け、地域の皆様に愛される学校を目指していきます。
皆様には今後とも本校の教育活動にご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
岐阜市立岐阜商業高等学校
校長 長澤 紀明
校訓
読み:じきょうふそく
意味:自らを励まし、休むことなく努力を続ける
教育目標
・生徒の個性に応じた教育の展開を図り、将来を展望した魅力ある学校づくりに努めます。
・「自彊不息」の校訓のもと、「生きる力」を身に付けた生徒の育成に努めます。
令和6年度教育指導の重点
1. 学校経営の重点
(1) 学力の定着と向上
授業規律の徹底を図るとともに、生徒が主体的に取り組むよう「わかる授業・楽しい授業」を追求し、
基礎的・基本的な学力の確実な定着に努めます。
全職員が生徒個々の実態を把握し、個に応じた具体的な到達目標を定め、生徒一人一人の個性を生かす
指導を推進します。
(2) 生徒指導の充実
さわやかな挨拶や清楚な身だしなみ等の基本的な生活習慣の確立に努めるとともに、人間性豊かな生徒
の育成を図り、他を思いやる心や進んで奉仕する心を育みます。
生徒会活動や委員会活動を活性化し、生徒自身の手で学校を改革していく気概を育成します。
(3) キャリア教育の徹底
就業に関わる体験的な学習や外部の教育力を活用した教育活動を通して、3年間を見据えた体系的な
キャリア教育を行うことにより、生徒一人一人が主体的に進路選択できるようにします。また進路目標を
達成するために、具体的な目標を主体的に設定し、その実現に向けて努力し続ける態度を育成します。
(4) 地域貢献活動の推進
図書館、グラウンド等の学校施設の開放や市民講座の実施によって、より開かれた学校づくりを目指すとともに、
地域行事のボランティア活動に積極的に参加し、地域に密着した学校運営を推進します。
(5) 積極的な情報発信
保護者向け学校連絡アプリやホームページ等を利用し、生徒、保護者と情報を共有するとともに、
岐阜市及び地域に対し、学校の教育活動等の積極的な情報発信を行い、地域社会との連携強化を図ります。
○ 教務部
(1)授業規律の徹底
生徒の実態を踏まえ、授業規律を徹底し、毎時間の到達目標を明示します。
(2)「わかる授業・楽しい授業」の追求
生徒が主体的に学習に取り組むよう、生徒一人一人に具体的な目標を持たせるとともに、ICT機器やタブレット端末を活用した創意工夫のある授業を展開します。
(3)基礎的・基本的な学力の確実な定着
生徒の実態や多様な進路に対応した教育課程の編成と日々の学習の積み重ねの重要性を認識させる指導を実践します。
(4)市岐商ブランドの発信
商業教育の取組や各部活動の活躍をHP等で発信し、地域や中学生にPRします。
○ 生徒指導部
(1) 基本的生活習慣の確立
さわやかな挨拶、清楚な身だしなみ、時間管理といった日々の生活における基本的な生活習慣の確立に努めます。
(2) 地域に愛され、品位のある市岐商生を育成
社会的なルールやマナーを守る意識(社会性)を高め、自己の良心に従って正しく社会に貢献しようとする思いを醸成するように努めます。
○ 進路指導部
(1)自己の在り方や生き方を考え、主体的に進路を実現できる能力や態度の育成
生徒一人一人が自己の能力・適性や多様な可能性を理解し、就業に関わる体験的な学習や外部の教育力を活用した教育活動を通して、望ましい勤労観・職業観を生徒自ら確立できるよう支援します。
○ 特別活動部
(1)部活動及び生徒会活動の充実
自主性や創造力を発揮できる活動の場の拡大を目指し、生徒の意見を十分に聞きながら検討し、部活動や生徒会活動を充実させます。
(2)ボランティア活動への積極的な取り組み
地域と連携したボランティア活動を充実させ、全校体制で実践します。
○ 保健厚生部
(1)心身共にバランスのとれた生徒の育成
健康に関する基本的な知識や態度を身に付けさせ、生涯を通じて健康な生活を営むことができるよう健康教育の推進に努めます。
(2)安全管理と防災教育の充実
安全に留意し危険防止に努め、緊急時や災害時に適切な行動がとれる態度を育成します。
○ 図書・渉外部
(1)図書館機能の充実
貸出数の増加や朝読書の定着を図ることはもとより、調べ学習に対応できるよう、教科担任と連携を取った選書や地域図書館との連携を目指す。また、視聴覚機器などの授業での活用を図ります。
(2)保護者との連携
生徒の健全な育成を目指して、PTA会員相互の意思の疎通を図り、市岐商デパートPTA部門の運営と相互交流を図ります。
○ 商業教育部
(1)生徒の個性及び能力の伸長
生徒一人一人の個性を生かし、潜在能力を開花させる。また、商業科目の指導を通じて、実社会で活躍できる人材を育成します。
(2)ビジネスに対する望ましい心構えと地域貢献
倫理観やビジネスマナーを身に付け、豊かなコミュニケーション能力を育成し様々な活動を通して地域貢献や外部連携を行います。
○ デパート部
(1)市岐商デパート
自己の在り方生き方を考えながら、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を育成する総合的な探究の時間とします。
そして、高校で学ぶ教科を科目横断的・総合的かつ主体的に深く学ぶ場とします。
また、地域や地元企業と連携を大切にし、人と人とのつながりや社会のしくみを理解し、勤労観や職業観を学びます。
「まごころで 明日を拓く ~礼儀・歓待・感動~」のスローガンのもと生徒と職員が一体化し伝統を築いていきます。
<教育スローガン>
〇 目指す学校の姿 ~ 「市岐商ブランド」の確立~
文武両道で、誰もが生き生きと輝く学校
地域に愛され、地域とともにある学校
〇 目指す生徒の姿
地元企業の即戦力になれる生徒
積極的に他者と協働できる生徒
明るく前向きで粘り強い生徒
校章と校歌
校章
1567年(永禄10年)(一説に1566年)、織田信長が斎藤龍興を亡ぼし、居城を現在地に定め井之口村を岐阜と改名しました。井之口村の由来については、郷土史家の故郷浩氏によれば、
当時農業用水を井水といい、この水の取水口が金華山麓にあったので、この名が生まれたのではなかろうかいわれています。
1904年(明治37年)4月1日、岐阜市立商業学校(旧制)の開校に際し、この井之口の井桁をとり入れ
図案化したものを校章としました。以後1949年(昭和24年)学制の改革により公立高等学校の学区制が定めら
れて、岐阜市立長良高等学校となるまで、この校章は名誉ある幾多の伝統を受け継ぎ、多くの優れた人材を世に送り出しました。
1968年(昭和43年)岐阜市が市制施行80周年を記念し、再度市立商業高等学校を建設するにあたって、
旧制岐阜商業学校の卒業生、ならびに一般市民の人々の強い意見を尊重し、本校の校章として復活しました。
校歌(昭和45年6月制定) 作詞:各務虎雄 作曲:内本 実
沿革
昭和43年8月 | 岐阜市制施行80周年記念事業として、「岐阜市立岐阜商業高等学校」建設の方針を岐阜市長が発表 |
昭和43年10月 | 岐阜市議会において、仮校舎として、岐阜市立梅林中学校の旧校舎を使用することに決定 |
昭和43年12月 | 定例市議会において、岐阜市立学校設置条例の一部を改正する条例を議決 |
昭和44年1月 | 岐阜県教育委員会の設置認可を受ける |
昭和44年4月 | 開校式および第1回入学式を挙行。経営科93名、経理科46名、事務機械科46名が入学 |
昭和44年12月 | 第1期工事完成 |
昭和44年12月 | 仮校舎(梅林学舎)より本校舎へ移転。竣工式を挙行 |
昭和46年3月 | 第2期工事及び体育館竣工 |
昭和46年5月 | 校舎・体育館の落成式、グランド開き、校歌・校旗の披露 |
昭和47年3月 | 第1回卒業式挙行 |
昭和47年4月 | 事務機械科を情報処理科に科名変更 |
昭和47年8月 | プール完工式、プール開き |
昭和49年5月 | 格技館竣工式、格技館開き。格技場を「誠心館」と岐阜市長命名 |
昭和53年9月 | 創立10周年記念同窓会名簿発行 |
昭和56年1月 | 校地(テニス、ハンドボール用)の拡張工事が完了 |
昭和58年11月 | 創立15周年記念式典を挙行。15周年記念事業(観劇、講演会、文化祭、第1回市岐商デパート、招待試合) |
昭和63年4月 | 経営科・経理科を廃止し、経営管理科(国際経済コース,流通経済コース,進学・経理コース)を新設 |
昭和63年9月 | 中華人民共和国杭州市総合中等専業学校と友好提携協議書に正式調印 |
昭和63年11月 | 創立20周年記念式典を挙行 |
平成2年2月 | 国際経済コース第1回海外研修(シンガポール・マレーシア)実施 |
平成6年3月 | 第二本館1階を改築し、家庭科実習室・準備室を新設 |
平成7年2月 | 国際経済コース第6回海外研修を中華人民共和国(杭州・北京・上海)へ行先を変更して実施 |
平成10年4月 | 男女共学化により女子生徒78名が入学。新制服の制定 |
平成11年3月 | 体育館(屋上プール)竣工式を挙行 |
平成11年3月 | 「先進的教育用ネットワークモデル地域事業」(学校インターネット1)のモデル校指定を受け、関連整備工事が完了 |
平成11年10月 | 創立30周年記念式典を挙行 |
平成12年7月 | 東駐車場及び人工芝張付け工事が完了 |
平成13年12月 | マルチメディア通信実習室が完成 |
平成14年2月 | 校内LAN敷設工事が完了 |
平成14年12月 | 岐阜情報スーパーハイウェイ整備(光ファイバー敷設)が完了 |
平成15年4月~ | 経営管理科の経理・進学コースを会計コースにコース名変更 |
平成16年1月 | JPRSより独自ドメイン(shigisho.ed.jp)を取得 |
平成16年3月 | 「先進的教育用ネットワークモデル地域事業」が終了 |
平成18年10月 | 野球部雨天練習場が完成 |
平成19年4月~ | 経営管理科のコースを再編 (国際経済コース→総合コミュニケーションコース,流通経済コース→マーケティングコース) |
平成20年 | 第90回全国高等学校野球選手権大会出場 ベスト16 |
平成22年4月 | 岐阜市女子短期大学と連携授業開始 |
平成23年7月 | 校舎西舎耐震工事 |
平成25年2月 | 校舎東舎耐震工事 |
平成26年11月 | 市岐商デパート柳ケ瀬開催 |
平成27年3月 | 全教室エアコン設置 |
平成28年11月 | 誠心館男子シャワー室改装、女子シャワー室設置 |
平成30年9月 | マーケティング実習室にPC設置 |
令和元年11月 | 創立50周年記念式典を挙行。TIMゴルゴ松本氏講演 |
令和2年11月 | 市岐商デパート初の通信販売にて開催 |
令和2年12月 | 一人一台タブレット導入、Wi-Fi整備工事 |
令和3年3月 | 誠心館、朋友館外壁落下防止工事 |
令和3年11月 | 市岐商デパート初のオンライン販売(BASE)にて開催 |
令和4年4月 | 学科改編により情報処理科がビジネス情報科となり男女共学に、経営管理科がビジネス科に名称変更 総合コミュニケーションコースを廃止し、マネジメントコースを新設 |
令和4年10月 | 校舎屋上防水工事 |
令和5年3月 | 体育館外壁改修工事 |
設置学科(令和4年度学科改編)

ビジネス活動に必要な経営マネジメント及びIT技術に関する共通的な知識、技術及び技能を習得させるとともに、社会の変化に柔軟に対応し、生涯にわたって学び続けようとする能力と態度を育成します。
表計算ソフトやワープロソフトなどビジネスに必須となるアプリケーションの利用方法を身に付け、全商情報処理検定ビジネス情報部門1級、ビジネス文書検定、ITパスポート試験の合格を目指します。また、2年生からはプログラミングを学習します。

ビジネス活動に必要な基本的な知識を習得させ、のちに、グローバル、地域、マーケティング、会計の各専門分野の知識を習得することにより、新たなビジネスを創造する能力や、地域産業の発展に寄与する態度を育成します。
ビジネス科は2年次より4つの学習分野に分かれます。
2年次から「マネジメントコース(グローバルマネジメント系)」、「マネジメントコース(地域マネジメント系)」、「マーケティングコース」、「会計コース」に分かれて、専門性を高める学習を進めます。1年生での学習を踏まえ、学習内容への興味関心や将来の進路等も考慮してコースを選択することになります。
●マネジメントコース
○グローバルマネジメント系
中国語によるコミュニケーション能力を身に付けさせるとともに、中国語学習を通じて、外国の言語や文化を理解しようとする姿勢を養い、グローバルな見方、考え方を身に付けます。中国人講師による中国語の授業もあり、2年次では海外(中国)研修を予定しています。○地域マネジメント系
地元地域を中心とした地域についての学習を深め、地域課題の発見や地域に根ざした学習を行います。外部講師による授業やフィールドワークを行うことで、地域の次世代を担うことができる考え方を身に付けます。岐阜市まちなか博士認定試験にもチャレンジします。●マーケティングコース
生産・流通・消費という経済の仕組みの中で、流通が果たしている機能や役割、商品の種類とその特徴の変化を学ぶとともに、マーケティングに関する基礎的な知識と技術を身に付けます。商品開発や販売実習などを通して、企画販売をします。 外部講師によるビジネスプラン講義などの起業教育も取り入れています。●会計コース
会計の国際化やコンピュータ化に対応するため、ビジネスの諸活動を計数的に把握する知識と技術を学習するとともに、それらを活用して経済社会の変化に柔軟に対応できる能力と態度を身に付けます。 会計のスペシャリストを目指し、日商簿記検定2級の取得を目標とします。資格を取得することで進学先の幅が広がります。学校行事
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国際交流
本校の国際交流の歴史
昭和63年9月、本校は中国の杭州市総合中等専業学校(現在の杭州市旅游職業学校)との友好協議書に調印をしました。
その後、国際情勢の関係から実質的な交流ができない状態が続きましたが、1994年(平成6年)に中国国内の政情も安定したことから
平成7年2月に中国(杭州・北京・上海)への第1回目となる海外研修が実施されました。以後、現在に至るまで海外研修が継続されています。
(第17次杭州市青少年友好訪日団が来校)
中国杭州市青少年友好訪日団が来校
岐阜市と杭州市は友好都市提携を結んでおり、市教育使節団を編成して交流を続けています。
本校も杭州市青少年友好訪日団を迎え、友好を深めています。
令和5年 7月 6日 第17次杭州市青少年友好訪日団の来校
制服
▲左の二人が夏服、右の二人が冬服です。
日課表
内容 | 通常授業(A帯) | 短縮授業(B帯) |
SHR | 8:35~ 8:45 | 8:35~ 8:45 |
第1限 | 8:50~ 9:40 | 8:50~ 9:35 |
第2限 | 9:50~10:40 | 9:45~10:30 |
第3限 | 10:50~11:40 | 10:40~11:25 |
第4限 | 11:50~12:40 | 11:35~12:20 |
昼 食 | 12:40~13:25 | 12:20~13:05 |
第5限 | 13:25~14:15 | 13:05~13:50 |
第6限 | 14:25~15:15 | 14:00~14:45 |
掃 除 | 15:15~15:30 | 14:45~15:00 |
SHR | 15:30~15:40 | 15:00~15:10 |
※短縮授業(B帯)は学校行事が予定されている日です。
アントレプレナーシップ
令和6年10月、岐阜市が「岐阜市と武蔵野大学アントレプレナーシップ研究所とのアントレプレナーシップに関する協定」を
締結しました。この協定に基づき、武蔵野大学と連携して、アントレプレナーシップ教育を推進することになりました。
現役の起業家の方々との対話などを通じて、アントレプレナーシップを育むことで、未来へ力強く踏み出し、様々なことにチャ
レンジする生徒を社会に送り出します。
※アントレプレナーシップ(起業家精神)とは、高い志と倫理観に基づき、失敗を恐れずに踏み出し、新たな価値を見出し、創造
していくマインドのこと